カメムシが多くなるこの時期。「洗濯物にカメムシが付いている!」と悩まされている方も多いのではないでしょうか。
実は洗濯物に付くカメムシには、唐辛子が効果的です。唐辛子を使って対策すれば、洗濯物をカメムシから守れます。
そこでこの記事では唐辛子を利用したやり方をはじめ、洗濯物に付くカメムシに効く対策方法をいくつか紹介します。また、記事後半では洗濯物に付いたカメムシの駆除方法やカメムシの悪臭の取り除き方についても解説しているため、洗濯物に付くカメムシに悩まされているあなたはぜひ最後までご覧ください。
カメムシが洗濯物に付く理由
カメムシが洗濯物に寄ってくる理由は、主に2つです。
- 暖かい場所を好むため
- 白色に惹かれるため
カメムシは暖かい場所を好む性質があります。洗濯物を干しベランダや庭先は、日当たりが良いことがほとんどですよね。つまり、ちょうどカメムシが好む場所にあたるわけです。
また、カメムシは白色に惹かれて寄ってくるともいわれています。カメムシが白色を好む理由には諸説ありますが、一説によると白色は太陽光を反射しやすく、カメムシは白色に反射する光で自分の体を温めているのだそう。
洗濯物の中でも白色のシャツ・肌着・シーツなどは特に注意が必要です。
洗濯物に付くカメムシには唐辛子が効果的!
カメムシが洗濯物に付かないようにするもっとも有効な方法は、部屋干しすることです。部屋干ししてしまえば、カメムシが室内に侵入してこない限り洗濯物には付きません。
しかし、陽気が良いこの時期。せっかくならお日様の光の下で洗濯物を干したいですよね。そのようなときに効果的なのが、唐辛子です。
唐辛子に含まれるカプサイシンの強い刺激は、カメムシ対策に抜群の効果を発揮します。
市販の忌避剤にも、よく唐辛子エキスが含まれていますよ。
唐辛子を用いたカメムシ対策の方法は2つあります。
- 唐辛子をネットなどに入れて吊るす
- 唐辛子スプレーを散布する
それぞれ詳しく見てみましょう。
①唐辛子をネットなどに入れて吊るす
1つ目の方法は、唐辛子そのものをネットなどに入れて吊るす方法です。吊るしておくだけでも、カメムシ除けの効果は十分に期待できます。
より唐辛子の刺激を外に放出させるために、輪切りにしておくのがおすすめです。石鹸ネットやみかんのネットなどに輪切りの唐辛子を入れ、ベランダに吊るしておきましょう。
同じものをいくつかつくって、数か所に吊るしておくとカメムシが寄りにくくなるでしょう。
②唐辛子スプレーを散布する
1つ目の吊るす方法よりも、より効果的なのが唐辛子スプレーの散布です。唐辛子エキスを抽出したスプレーをベランダに散布しておくことで、カメムシが寄り付かなくなります。
唐辛子スプレーに必要なものは次の通りです。
- 唐辛子(10~20本)
- アルコール度数25度以上のお酒
- 水
- 唐辛子を漬けておく瓶
- アルコール対応のスプレーボトル
まず唐辛子10~20本と焼酎などのアルコール度数25度以上のお酒を瓶に入れ、1ヶ月ほど漬けておきます。このとき、唐辛子エキスをしっかり出すために、唐辛子を輪切りにしておくのがおすすめです。
1ヶ月経ったら、唐辛子エキスが染み出たアルコール液を水で300倍に薄めてスプレーボトルに入れます。そのまま使ってしまうと刺激が強すぎるため、必ず薄めてください。これで唐辛子スプレーの完成です。あとは、ベランダや庭先に唐辛子スプレーを散布しましょう。
ただし、唐辛子スプレーはかなり刺激が強いため、目に入ると危険です。また、皮膚や衣類にも付かないよう気を付けましょう。
念のため、手袋をしておくと安心ですね。
【唐辛子以外にも】洗濯物に付くカメムシへの対策
唐辛子以外にも、洗濯物に付くカメムシ対策に効果的な方法はいくつかあります。
- ハッカ油を利用する
- アルミホイルを利用する
順番に解説します。
ハッカ油を利用する
カメムシ対策に有効とされているのがハッカ油です。ハッカ油とはミントを精油にしたものを指します。カメムシはミントが苦手なため、ハッカ油も避けようとします。
ハッカ油を使って、カメムシ除けのスプレーをつくりましょう。ハッカ油スプレーに必要なものは次の通りです。
- ハッカ油
- 無水エタノール(10ml)
- 水(90ml)
無水エタノール・水・ハッカ油20~30滴を混ぜたものをスプレーボトルに入れて、壁・物干し台・地面などベランダ全体に散布してみてください。
ハッカ油スプレーは唐辛子スプレーのような強い刺激はないため、安心して利用できますよ。
アルミホイルを利用する
カメムシは、アルミホイルに反射する光を避けるといわれています。そこで、洗濯物を一緒にアルミホイルを吊るしておくことで、カメムシが寄り付きにくくなります。
アルミホイルを使ったカメムシ対策の方法は、非常にシンプルです。洗濯物よりもやや長めにカットしたアルミホイルを、洗濯ばさみやセロハンテープなどでハンガーに吊るします。このとき、重りとして割りばしをアルミホイルの下部に付けておくと、風で飛ばされずに済みますよ。
同じものをいくつかつくって、洗濯物の間に吊るしておきましょう。
洗濯物に付いたカメムシをティッシュで掴むのはNG
カメムシが洗濯物に付いているとき、ついティッシュで掴んでしまっていませんか。実は、この駆除方法はNGです。
カメムシは、外部から刺激を受けると悪臭を放つ性質があります。そのため、手ではたいたりティッシュで掴んだりすると、洗濯物に悪臭が付いてしまうのです。
また、手で触れたくないからといって掃除機で吸い込むのもやめましょう。掃除機に吸われたカメムシは、びっくりした拍子に悪臭を放ちます。すると、掃除機の中に臭いが残ってしまい、掃除機をかけるたびに臭い思いをする羽目に。
洗濯物にカメムシが付いているのを発見したら、紙を使って駆除するのがおすすめです。刺激を与えないようにカメムシの下に紙を滑り込ませ、紙の上にカメムシを移動させます。そのままベランダの外に逃がしてあげましょう。
あくまで刺激しないようにそーっと駆除することが大切です。ぜひ試してみてくださいね。
洗濯物にカメムシの臭いが付いてしまったときの対処法
洗濯物にカメムシの臭いが付いてしまっても、適切に対処すれば臭いは落ちます。
カメムシの臭いには油に溶けやすく、水に溶けにくい性質があります。まさに油汚れと同じですね。よって、効果的なのは、食器用洗剤や中性洗剤です。カメムシの臭いが気になる部分を食器用洗剤や中性洗剤でもみ洗いし、あとはいつもと同じように洗濯機にかけてください。すると、カメムシの臭いはきれいになくなっているはずです。
洗濯物のカメムシ対策には唐辛子・ハッカ油・アルミホイルが有効!
洗濯物にカメムシを寄り付かせないためには、唐辛子・ハッカ油・アルミホイルで対策するのが効果的です。今回紹介した内容を参考に、ぜひ取り組みやすい方法を選んで試してみてくださいね。
また、カメムシが洗濯物に付いてしまったときには、極力刺激を与えないように駆除しましょう。万が一、洗濯物に臭いが付いてしまっても、食器用洗剤などを使えば簡単に落とせますよ。